伊都消防組合は、和歌山県北東部に位置し、東は橋本市、西は紀の川市、北は大阪府、そして南は高野町、紀美野町に隣接する面積215.91kuを有する広範囲な地域である。
橋本市(橋本市高野口町地域)、かつらぎ町、九度山町の1市2町で構成され、南北29.3km、東西18.6kmで北に和泉山脈がそびえ、南には霊峰高野山を含む紀伊山脈が連なり、日本で一番雨量の多い大台ケ原に源流を発する紀ノ川が、管内の中央部を東西に流れている。元来この地方は、紀ノ川の南と北で文化の発達の違いがみられ、北部は大和街道を中心に栄え、南部は空海の高野山の開創によって栄えてきた。
管内の人口は、34,674人(平成30年4月1日現在)でその大部分が紀ノ川沿いに集中している。また産業は全般的には、南北の山地に向かって形造られている段丘地帯で、温暖な気候を利用して、みかん・柿桃等の果樹栽培が行われており、全国的に有名なものでは、かつらぎ町四郷の串柿、橋本市(橋本市高野口町地域)のパイル織物、九度山町の富有柿がある。